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苫小牧研究林実習

2023年 6月14日

森林科学科2年生に向けて、北大苫小牧演習林で実習を行いました。


今回の実習の目的は2つありました。

一つは、風倒後の施業方法の違いによって、再生速度や種構成が違うことを観察し、将来の森林の姿を想像すること。

もう一つは、発達段階や樹種が異なる人工林間(16年生ミズナラ造林地と35年生赤エゾマツ造林地)で、生物多様性(植物、鳥類、昆虫類、哺乳類)を比較することです。


一つ目については以下の写真からわかるように、風倒跡地に何も手を加えない方が人が植林するよりも、大幅に森林が再生していることが分かりました。筆者(修士2年)が学部時代に参加した実習と比べても、森林が著しく成長していて驚きました。


風倒木残地

風倒木除去・植林

風倒木除去・植林・鹿柵つき

二つ目について、実習生は興味のある分野ごとに「植物、鳥類、昆虫類、哺乳類班」の4班に分かれミズナラ造林地とアカエゾマツ造林地の種数や種構成、それらの違いがなぜ生まれるのかについて考察しました。

鳥班のTAとして参加していた筆者は、鳥の鳴き声から姿の見えぬ鳥を種判別する役割でした。途中からエゾハルゼミが鳴き始め、彼らの鳴き声に鳥たちの声は埋もれていくのをただ見守るしかありませんでした‥(フィールドはハプニングがつきものですね)



植物班 シダ類の同定はとても難しいです

昆虫班 網ににかかった小さな虫も見逃しません

哺乳類班 動物の糞や足跡から何がいるのかを探ります

❇︎鳥類班は、ラインセンサス法により100mの林道を歩きながら、片側幅50mにいる鳥類を種同定しました。


各班ともに、ミズナラ造林地とアカエゾマツ造林地で種構成の違いに気づき、個体と周りの環境との関係性について、自分たちなりの視点から考察を深めていました。


自然の仕組みを解明していく道のりの始まりです👏






おまけ 実習前日に演習林の宿舎で予習をする実習生たち

















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