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工藤研・森本研合同 森章先生セミナーが行われました

  • harunirehp
  • 11月20日
  • 読了時間: 2分

11月14日に当研究室と東京大学工藤研の合同セミナーが行われました。

森章先生をはじめとする一流の研究者の方々による演目は良い刺激になりました。

以下にセミナー詳細と当研究室教授の森本先生のセミナーを受けての感想を掲載します。


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【プログラム】

と き:2025/11/14(金)15:00〜17:00

ところ:農学部N303

演 目:

森 章(東京大学先端科学技術研究センター)

「気候変動と生態系管理」


鈴木紅葉(東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員)

「知床の森の未来を探る:気候変動や自然撹乱を考慮した森林景観モデルによる予測」


栃木香帆子(国立環境研究所生物多様性領域 特別研究員)

「構造が複雑な森は動物にとっても過ごしやすい?:森林構造と哺乳類の多様性・行動の関係の定量化」


【森本感想】

Jonathan Linoir氏、Robert Sheller氏、についで森章さんが来てくれました。

一流の研究者が一研究室を訪れ、私達に刺激を与え、より広い世界を見せてくれるのは大変ありがたいことです。 


森章さん:環境政策の世界と日本の動向を猛スピード(笑)でレビューされました。私達が参画している気候変動適応先端プログラム(文科省)は工学的アプローチが主流ですが、生態学的アプローチ(NbS)をもっとアピールする必要があり、そのときに森さんのレビューは強みになると感じました。わたしが緑化工学会ではじめた生態系機能評価ガイドライン策定も、TNFDや自然共生サイトの需要にこたえて動き出している「生物多様性クレジット化」を見据えた成果物にしたいという目標ができました。国内で最も進んでいそうなABINC「ネットゲイン認証制度(BNG)」と、環境省「生物多様性価値評価検討委員会」の動向を注視していきます。


鈴木紅葉さん:単木レベルのシミュレーションモデルiLandを使った人工林破壊後の適応策をレジリエンスの観点から評価されていました。倒れたらまた同じ針葉樹で造林をしなおすより、多様性を高めるほうが回復が早いことは興味深い結果でした。林業として成り立つのはどのシナリオかという観点からの評価も加わると、より実践的だと思いました。


栃木香帆子さん:哺乳類の行動様式の多様性を森林構造から紐解く、興味深い研究でした。自動撮影カメラの動画と、航空機レーザーの森林構造をうまく組み合わせていました。森林構造は人為的に操作しやすい要素なので、動物行動をふくむ生物多様性やその他の生態系機能との関係を知ることは、すぐに管理に役立てられますね。先日、うちの研究室も地上レーザーを購入したので、応用できそうです!


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